あなたの補聴器、本当にその調整で合っていますか?

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あなたの補聴器、きちんと聴力測定をしてから調整している事と思います。

しかし、その調整は本当に適正でしょうか?
あなたが購入した補聴器店では、どのような調整をしていますか?
パソコンの画面を眺めて、調整して終了ではありませんか?

この画像を見てください。

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これは補聴器を調整するパソコンの画面になります。
補聴器店や眼鏡店の担当者が、このような画面を見て調整していると思います。
グラフの中に細い線と、太い線があるでしょう。
細い線は、測定した聴力から計算された目標出力を示しています。
そして太い線は補聴器の出力を表します。

なので、この細い線と太い線が重なり合う状態が理想となるのです。

先の画像は、ほぼ規定通り音が出ている事になりますが・・・・
実際のところどうなのか、気になりませんか?
 

実際の耳の中での音の出力を測ってみます

実耳測定と呼ばれる測定方法
補聴器が実際に耳の中で、どのように出力されているか
本当の音響特性を測ります。

  


このような機器を使って、スピーチ信号が耳の中で実際どのように出力されているか測ります。
さきほどの調整ソフトが示した補聴器出力をそのまま使います。
その結果がコチラ

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先ほどのパソコンの調整画面では適正な出力になっていましたが・・・
実際には高音域で出力過多になっている部分、逆に低中域で不足している部分が見られます。

パソコンの調整画面は、あくまで補聴器の出力をシミュレートしたものであり、実際の出力を反映していません。
実耳測定を実施することで、より詳細な各個人の聞こえに合わせて調整することができます。


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そこで微調整を施し、出過ぎていた部分を抑えて足りない部分を上げてみました。
だいぶ目標値に近い特性になってきました。

今後の微調整でさらに合わせていくことが可能。

パソコン画面で適正に見えても、実際は音が出すぎていたり、足りなかったりする可能性が大いにあります。
実耳測定による補聴器フィッティングは、日本ではあまり浸透していません。

補聴器の調整に納得できていないという方は、一度体験してみるとよいでしょう