初めて補聴器を購入するにあたって、気を付けて頂きたいこと。
即決するのは止めましょう!
色々な店を回ったけれど、ここが良さそうだ。
この店は初めて来たけど、もう色々見て来たし今日ここで買う決断をしよう!
これも間違い!
店頭での試聴だけで補聴器を買う決断をしてはいけません。
例え同じ補聴器でも、調整する者によって全く別の器械のようになってしまいます。
値引きで即決を求めてくるような売り方をする販売店も信用してはいけません。
貸出しは実施しない、というポリシーを持った販売店も存在します。
しかし、その考え方は極めて古いです。
数十年前であれば、補聴器もアナログの時代。
国内で販売されている機種も限られ、大きな差異はなかったかも知れません。
試聴させたら「ウルサイ!」と言われてかえって売れなくなる!だから貸さない!
そんな考え方も蔓延していました。
しかし、現在国内で販売されている補聴器は大変バリエーション豊かです。
そして、高機能化しており、価格帯も1台数万円~50万円以上と幅があります。
高機能化するにつれて、それらの調整にも知識が求められるようになってきました。
昔のアナログ時代の考え方では、もうついていけない時代になっています。
メーカーのソフトウェアでボタン1つで調整完了してしまう。
そんな調整で販売完了してしまう者が後を絶ちません。
本当にそれで良いのでしょうか?
それでは通信販売と殆ど変わらないと思いませんか?
買ったはいいけど、全然使わなくなってしまった。
そんな話が溢れています。
必ず貸出し試聴をしたうえで判断しましょう。
貸出期間中は、どれだけ聞こえるようになるかという「効果」の判断には時期尚早。
まずは、耳への出し入れや電池交換などの操作に問題がないか。
どうしてもつけていられない、というような違和感がないか。
販売店の担当者は、どれだけ要望に応えてくれるか。
どれだけ自身の生活環境や、困っていることをヒアリングしてくれるか。
様々な選択肢、それぞれのメリット、デメリットをしっかり説明してくれるか。
これらを判断して頂きたいと思います。
違和感は少なからずありますので、1~2週間で判断してしまうのは早いです。
最低1ヶ月~場合によっては2ヶ月程度お試しになってみるべきです。
その間に、別機種と交換して試してみることもできます。
当店のお客様は、おおよそ1ヶ月試聴して判断されていますが、2ヶ月以上延長してから決断される方もいらっしゃいます。
さらには必要に応じて、耳鼻咽喉科の補聴器相談医に状況報告が出来る店である事。
このあたりも判断基準としてください。
医師との連携がない販売店は、責任感も希薄なところが多いように感じています。
分かりやすい判断基準のひとつが、
「認定補聴器専門店」と呼ばれる専門店。
このようなマークを掲げていますので、参考になさって下さい。
これらの店は、必ず医師との連携がある販売店です。